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お洒落な造りをしている課長の部屋に、ドキドキしてしまう。
それに今、私は課長のプライベート空間に入っているんだよね……?
「先、風呂入ってこい。
そのほうがゆっくりできるだろ?
どうせ明日は休みだ」
「そうさせてもらいます」
少々夜更かしして起きるのが遅くなっても、予定はないので問題ない。
課長の予定が気になるところだが、あの様子だとなにもないのだろう。
ありがたく先にシャワーを浴びさせてもらう。
洗面所も浴室も、ホテルのようにきっちりしていた。
課長の性格なんだろうか。
パジャマは古暮課長の部屋着を貸してくれたが、女性の中では背が高いほうの私でも何度もズボンの裾を折り返さないといけなかった。
「遠慮せずに食べてていいからな。
俺は夕食、もう食べたし」
「じゃあ、遠慮なく」
私と入れ替わりで課長が浴室へ消えていく。
ひとりになり早速、サラダのパッケージを開けて食べはじめた。
それにしても古暮課長の部屋にお泊まりとか、私の中では怒濤の急展開だよ。
まあ、なにか期待したところで古暮課長は常識人なので、なにもないだろうけれど。
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