山の足音

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たわいもないことを。 すっかり日が暮れて、あとは寝るだけだ。 うとうとしていると、音がした。 「うん?」 友人も気づいたようだ。足音。 ただそれは人間のものではない。 かなり大きく、重量を持つものが歩いている音だ。 そいつが歩くたびに、小さく地響きまでおこる。 それがこちらに向かって真っすぐに歩いてくるのだ。 そしてテントの入り口の前で止まった。
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