10

5/6
前へ
/111ページ
次へ
「おもしろいなー。泉さんは」 「褒めてますか?」 「大いに褒めてるよ」 「あははっ。ありがとうございます」  何気ない会話をしていた。本当にただ団欒としていただけだったのだ。  それは本当に突然だった。    唇にあたたかい感触が伝う。  真白さんがふいに、キスをしたのだ。 「は、」 「え、」  驚きの声が重なる。  真白さんは我に返ったと言わんばかりに、口をぱくぱくさせて、あたふたと動揺を見せる。  
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

572人が本棚に入れています
本棚に追加