1.壁越しの饗宴

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しかし夢は無情にも場面を進める。コウは俺の股間に手を起き、優しく撫でた。幼女趣味はないはずなのに、その倒錯的な状況に、どんどんとその場所が期待して膨らむのを感じる。 金縛りにあったように身体は動かない。なんとコウは俺のハーフパンツを下着ごと下ろし、直接性器を握った。もう半勃ちになっていたペニスはその刺激にビクッと震える。 やめろ……やめてくれ! 「や……やめ……んんっ…………」 女の子なのにちょっと大きめな手が俺の中心を握り込み、上下に擦る。そのやけに的確な動きに、快感が腰から全身へと広がった。こんなの、抗えるわけない。 俺の僅かな理性に反して、欲望は素直にむくむくと成長し、コウの指が届かないくらい太くなってしまった。 「はあっ」 ペニスにコウの熱い息がかかる。俺の脚の間に陣取っていたコウは、ソコに顔を寄せ…… ぱくりと口に飲み込んだ。 「うわ!!!」 「はれ、やっとおひた?」 やっと目を覚ませば、夢だと思っていた光景は現実として目の前に広がっていた。 ベッドサイドのランプが点けられているからわかる。俺の先端を咥えているのは、水色のベビードールを着た、金髪の……隣人だ。 「はぁっ?なんで……あっ、ちょっと!やめろ!」 倒錯的な状況であることには変わりない。なんで彼が俺の家にいるのか、なんで俺のちんこを咥えてるのか、疑問はたくさんある。 しかし恐怖を感じたりドン引きして萎えればいいものを、ぬめる口内に包まれたペニスは喜んでビクンと跳ねた。 だって彼は……懺悔しよう、俺の性的妄想の対象なのだ。あぁ、もう最悪だ。 幼女に攻められる夢は見るし、学生の男の子に興奮するし、俺はなんて変態的なんだ!まぁ訳のわからんこいつも変態だけどな! この状況をどうにかしたくて身体を起こそうとするのに、急所を握られた状態では動く気になれない。それどころか、亀頭が温かい舌で舐め吸われ、幹の部分は右手で扱かれ、左手では陰嚢を転がされ……ぶっちゃけ、気持ち良すぎて、やばい。 下半身に血が集まって、正常な判断ができない。こんなの駄目だ。普通じゃない、という理性は完全に、本能によってかき消されていた。
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