3人で

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3人で

翌週水曜日 喫茶室ルノアール新宿西口駅前店の店内で待ち合わせをした。 2人席に案内され、隣のテーブルの背中合わせの席に部長が座った。 少し遅れて来た悟が、私の前に座った。 珈琲が目の前に出され店員さんがテーブルを離れるとすぐに、私から口を開ける。 「もう連絡してきてほしくないの。 会うのも、最後にしたい。」 ひどく真剣な顔をした悟が、 「ほんとうにごめん。」と頭をさげる。 こちらが思っていた態度と違って拍子抜けした。 悟は話し続ける。 「あの時、洋子の話じゃなく、岡田課長の話を信じて悪かった。 そんなことあるわけないって思ってたのに、どうしても信じてしまったんだ。 俺が悪かったんだ。 岡田課長の話が生々しくて、腹が立って、洋子の話を冷静に聞けなかったんだ。 あの時の洋子の悲しそうな顔が忘れられない。 ずっと謝りたかった。 ただ、言い訳なんだけど、本当に洋子が好きだったんだ。」 悲痛な顔をした悟が、一生懸命に伝えようと話してくれてるのがわかる。 悟が私の中のわだかまりを一つ一つ解いていく。 構えていた私も何も言うことがなくなっていった。
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