部長の部屋で

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賢二さんの顔に一瞬切なげなオスの目が宿ったと思うと、 再びキスをされる。 今度は激しいキスだ。 お互いの舌を絡め併せ、キスに夢中になっている間に、 賢二さんの右手が、髪から膝へと降りて触れる。 膝頭をゆっくりとなぞられるだけで、身体が反応してしまう。 閉じていた脚の力が抜ける。 ワンピースの裾をかき分け、ストッキングの上から太ももを撫でる。 しばらくじらすように触れていた手が、今度は上に上がってくる。 一度、裾から手を出し、ワンピースの上から太もも、おなかと上がって来て、胸元で手が止まる。 胸のふくらみをゆっくりと確かめるように何度もなぞってくる。 乳首の辺りをくるくると指で遊ばれる。 「ん、やぁ。」 「ごめん、余裕が無くて。」 「ううん、大丈夫。」 「ずっと触れたかった。」 「うん、して、もっと、して。」 声がこぼれて賢二さんの唇が一瞬はなれると、 背中に手を回して、ワンピースのファスナーをゆっくりと下ろしていき、 ベージュのキャミソールがあらわになる。 キャミソールとブラジャーの肩紐を少しずらして、鎖骨にキスをされた。 「ん、やぁ。」 「ベッドに行こう。」 「はい。」 息があがって、くったりとしている私を賢二さんが見つめる。 私はワンピースが落ちないように両手で支え立ち上がり、 彼に腰に手をまわされ、導かれながら寝室に向かう。
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