部長の部屋で

4/8
前へ
/59ページ
次へ
一番奥の寝室にはリビングと同じように、東京の灯りが部屋に差し込む。 寝室には大きなベッドが一つと本棚。 一気に実感がわいてきて恥ずかしくなる。 賢二さんが振り返って、再び私にキスを落とす。 今度は最初から舌が積極的に絡まってくる。 思わず、手を放してしまい、ワンピースが足元に落ちる。 キスを続けながら、キャミソールの肩紐に指をかけられ、ゆっくりと下におろされる。 あらわになったブラジャーの上からしっかりと胸をもまれる。 「ん、ん、あぁん、恥ずかしい。」 「きれいだ。」 賢二さんがストッキングの腰の部分に手を掛けた。 「ま、待ってください。脱ぎますね。」 私がストッキングに手をかけ、自分で脱ごうとするのを見て、 賢二さんも自分のシャツを脱ぎ、上半身裸になって、ベッドのふちに座り、 ストッキングを脱ぐ私を見る。 ブラジャーとショーツだけになった私を眩しそうに見つめ、 「洋子さん、きれいだ」と手をこちらに伸ばされ、 賢二さんの腕の中に吸い込まれる。 「でも、シャワー。」 ふと我に返って思い出し、賢二さんに提案するが、 「ごめん、余裕ないから。」 すぐに却下された。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

665人が本棚に入れています
本棚に追加