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光奈「あ!伯ぅ!」
伯「ん、どうかしましたか?
光奈様、」
光奈「これ見て!」
幼い頃の光奈は初めて折った折り紙を出した。
少々間違っているところはあるが、かなり上手に仕上げてある。しかも鶴折りだ。
伯「おや、綺麗にできましたね、鶴折りなんて、難しいですのに、」
光奈「うん!光奈、頑張ったんだぁ!」
伯は思えず笑みが溢れそうになる、だが、伯はその時に気づいた。光奈の親、この国の王妃と国王がいないのだ。
伯「光奈様、お父様とお母様は?」
光奈「えっとね、、お父様とお母様、何処にもいないの!みんなは、“でーと”に行ってるって!」
伯(、、はい?
なんでこんなに幼い子を置いてデートを?
とにかく、、)
伯「光奈様、お父様とお母様がお帰りになるまで、私と遊んでいましょうか、」
光奈「?うん!」
伯(きっと、知らないんでしょうね、)
光奈「?どうしたの?伯、」
伯「いえ、何でもないですよ、さあ、なにをして遊びたいですか?」
光奈「えっと、、お勉強!」
伯「それは遊びではないですよ💧」
光奈「だって、お父様が迷った時はお勉強しなさいって、」
伯(遠回りな言い方なのか、そのままなのか、わかりませんね、、)
遠回りな言い方だと、迷った時、そのことを学んで歩め、そのままだったら、理想通りの子に育てるためか、
伯「!では、お勉強を兼ねて、人間の国から伝わったマジカルバナナというものをしましょうか、」
光奈「まじかるばなな、、はっ!」
光奈様はすぐにバナナを持ってきて、絵の具で皮に色付けし始めた。
伯「光奈様、マジカルな色のバナナではなく、遊びのです。本物のバナナは使いませんよ💧」
光奈「え」
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