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始まり。
戦乱の世が終わり。
その役目を終えた忍び達は、自分達の【忍術】を【絵巻】に封印し後世に残した。
いずれその【力】が、必要になるその日まで……
時は戦乱の時代から100年!
平和な世の中になった。今……
戦場を駆け回り! 輝かしい功績を収めていた忍者達は、衰退の道を歩んでいた。
そんな彼らは、忍びと言う一族を存続する為に各地に散らばった【忍び】を集めて4つの流派を設立した。
甲賀、伊賀、風磨、雑賀。
そして、その4つの流派の中で【最強】を決める戦いが開催されようとしていた。
その戦いに勝利した流派は【最強】の称号と多くの門下生を獲得する事となる為。
里の長達は、必死となった。
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そして、今、甲賀の里には3人の優秀な?
忍者が育っていた。
甲賀の里の長【岩爺】の孫娘にして、甲賀の里。
最強の忍者! 【咲耶】
里内で筆を持たせたら右に出る者はいないと言わせる。【ムネ】
動物が好きで、優しき心の持ち主【シャオラン】
今日も彼女達は、厳しい先輩達の修行を受けていた……。
「こらーーー!!! 咲耶ー!!! 1人で突っ走るな!!!
ムネーーー! 何度言ったら分かる!!!
手裏剣を握ったらケガするだろ!!!
シャオラン!!! 頼むから修行をしてくれーーー!!!
もう里に忍者は、お前達3人しか居ないんだ。
甲賀の里の存続の為にも、しっかりしてくれ!」
「コンガ先生。別に、私1人で大丈夫よ!
なんて言っても、私は甲賀の里! 最強の忍者なんだから!」
「ボクは、忍術なんか興味ありません。
絵が描きたいです!」
「わ……わたしは、可愛い動物達と一緒に居れれば……それで……ぃぃ…………
怖いのは、嫌いです………」
「頼むよ……お前達…………」
「所で、コンガ先生! お爺ちゃんは、どうしたんですか?」
「里長は、今! 忍者の存続……里の存続の為に4つの流派の族長との会合に出かけている。
もうそろそろ戻ってくるとは思うが……
どんな朗報を持って帰ってくる事やら。」
「へぇ〜……いっその事4つの流派を一つに統合してしまえば良いのに……
そしたら私は、4つの流派の族長になれるのに!!!」
「お前…………何言ってるんだ……?
他の流派は、人数も規模もウチとは桁違い。
強者揃いしか居ないと聞く……
3人しか居ない甲賀のお前が、族長にえらばれる可能性は極めて低い。」
「そんな事、わからないじゃない!!!
私が他の人達より1番凄ければ選ばれる訳だし。」
「わたしも……サクヤちゃんなら大丈夫だよ思う。応援するから頑張ってサクヤちゃん!」
「ありがとう!!!」
「お前らな。
なら……伊賀の里の【神楽】は、どうなんだ!? あいつは、俺が知る中でも相当優秀な忍者だぞ!」
「神楽……ぁ……あんなやつ! 私の敵じゃないわ!!!」
「神楽ちゃんか……確かに、咲耶ちゃんより強いかも。」
「そんな事ないわよ! 私の方が優秀よ。
そこまで言うなら、今度! 証明してみせるわ!!!」
「そうだな! その為にも、もっと修行をしないとな。
お前達ー! 俺について来い!!!」
「えーーー!!!」
そんな事を話していると【岩爺】が帰ってきた。
「あ! お爺ちゃーん。お帰りーーー!!!」
「おお! お前達、ちょうど良かった。」
「なになに! ボク達に何か用。」
そして、岩爺の元へと行ってしまった3人にコンガは叫ぶ!
「お前らーーー!!! 修行ーーー!!!」
岩爺からは、3人には……ある事が告げられた。
それは、4つの流派……忍者の里を中心とした。
バトルロワイヤル!!!
それが今回の族長会議で決まった事!
衰退する忍者達の力を全国に示し。
新たな門下生の獲得と忍者の凄さを世の中に知らしめる目的があるらしい。
そして、戦いはチーム戦!
3人1組でチームを組み、あるモノを奪い合う争奪戦である。
「……争奪戦? 戦うわけじゃないの?」
「ああ……奪い合う中での戦闘もありじゃが!
基本的には、モノを奪い合うだけの安全なものじゃ!!!
じゃからワシらの里にも勝機はある。
やってくれるな! お前達……」
「えぇー! 私は、戦闘の方が良かった!」
「ボクは、戦闘じゃない方がいい」
「そうだね。何かを探す勝負なら!
なんか宝探しみたいで面白そう。」
「ええー! 絶対! 戦闘の方が分かりやすくていいよ。」
「そうじゃな。咲耶は、強いからのぉ!
しかしな、咲耶! これかは強いだけでは、勝てなくなる。」
「……強いだけじゃ勝てなくなる?
どう言う事……お爺ちゃん?」
「お前達が、これから競い合うモノは……
【絵巻】と言う物じゃ!!!
それをより多く集めたチームの勝ち! と言う勝負じゃ!」
「クリプト……?」
「それは、どう言った物なのですか?
岩爺様!」
「おお! コンガか……お主も居たのか!」
「……ずっと、居ましたよ。」
「まぁ……それは、良いとしてクリプトについて説明をするからワシに、ついて来てくれ!」
「分かった〜!」
そうして、コンガにだけ冷たい一行は岩爺の後について行き……
甲賀の里に古くからある祠へとやって来た。
「ここじゃ!」
「……ここは、立ち入り禁止の場所じゃないの?」
「ああ……ここは、立ち入り禁止の場所じゃが……里長にだけは、ここがなんの場所なのか代々伝えられておるのじゃ!」
「……そして、ここにクリプトが封印! 眠っているのですね。岩爺様……」
「おお! コンガお主もおったのか!?」
「…………だから、ずっと居ますよ! だって、俺はコイツらの忍術の先生で修行の途中で岩爺様が帰って……」
「お爺ちゃん! 早く行こう。」
「おお! そうじゃな! 急ぐとするか。」
そうして、皆んなは祠へと入っていった。
1人残されたコンガは……
「…………俺……甲賀忍者、辞めようかな。」
「コンガ先生! 遅いですよー。置いて行っちゃいますよー」
「先生ー早くーーー。」
「先生……怖いら早く来て……」
コンガは、うつむいていた顔を上げて!
「……こらー! 待てー! 先生を置いていくなー!!!」
そう言って、4人の後を追うのであった。
祠には、神を祀る祭壇があり。
岩爺は、その祭壇の小さな扉を開けると……
中からは一つの巻物が出て来た。
岩爺は、その巻物を手に取り!
3人の前に持って来ると……咲耶の前で、輝き出した。
「やはり! お前が……選ばれたか。
開けてみなさい! 咲耶…………」
「……えっ! なんか少し怖い。」
「大丈夫じゃよ。」
「……本当に、大丈夫なんだよね…………。」
「大丈夫じゃ! 開けてみなさい。」
「咲耶ちゃん……頑張れ!」
「咲耶、頑張って! ボクは無理だけど……」
「…………余計な事を言わないでムネ!
もういいわ。開けるわよ!!!」
咲耶が巻物を開いてみると……
中には、紋章の様なものが描かれていた。
「……これは?」
「これが、【絵巻】じゃ!」
そして、その絵巻はさらに強い光を放つと…….
咲耶に絵巻の中から光線の様なものが飛んで行くと直撃した。
「うわ〜〜ーー!!!」
光線が当たると、咲耶も輝き出した!
祠から漏れるほどの光を放つと、数秒後には収まった。
そして、咲耶の体には【絵巻】の模様が刻まれた。
「…………。」
「……………。」
「………………。」
「な……なんだったのですか? 今のは???」
「伝承によれば、これで咲耶は特殊な力!を得たはずじゃ!
何か変わった事は、ないかのぉ?」
「…………変わった事? 特には……」
「何かこう! 力が湧き上がってくる様な感覚とか…………ど……どうなんじゃ???」
「何かしらの力は得てるいはずだ! お前にしか分からん。頑張れ! 咲耶!!!」
「そんな事……言われても…………。」
「頑張って、咲耶ちゃん!!!」
「咲耶!頑張れ!!!」
「……そ……そんな事! 言われたって、分からないものは分からないのよ!!!」
ボウッ!!!
怒鳴った咲耶の口からは、炎が漏れる。
咲耶は、とっさに自分の口を押さえた!
「…………今のは!?」
「んだはらない!」
「これが……クリプトの力じゃ!
炎の忍術が封印されておったのじゃな!!!
凄いぞ! 咲耶!!! これから、お主は炎の力が使えるのじゃ!
これで、他の里なんぞ! 敵じゃないわ。
カァーーカッカッカッ!!!」
大笑いをする。岩爺を横で……
「凄いよ! 咲耶ちゃん!!!」
「本当! 本当! これなら伊賀の里の神楽にも勝てるんじゃないの。」
「ほうはな! へほ、ふはふふはへふはあひふふぁひ。」
「大丈夫だ! その為に修行をするんだ。
俺も一緒に頑張るから! 明日からクリプトの扱い方の猛特訓だ!!!」
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あとがき
読んで頂き!ありがとうございますm(_ _)m
この作品は、キャラクターや設定がある物を自分ならどう描くかを試しにチャレンジした物です。
本当は、倍くらいの文字数にしたかったのですが1万文字と言う制限があったので、かなり端折りました。
読みにくかったから、たいへん申し訳ございません。
しかし、できる限り!頑張ったので……最後まで読んで頂けると嬉しいです╰(*´︶`*)╯♡
今日と明日と明後日で、全て投稿しようと思っています✌︎('ω')✌︎
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