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②201×年、最初の輪廻
そのはずだった。
しかし気づくと、私はラボで働いていた。
時は3年前、大学院を出たばかりの年。
日付は事故があった9月21日。
夢を見たのかと思った、死ぬ夢を。
でもどうやら私は過去に戻ったのだと判ったのは、持ち物は全て以前持っていたものに変わっていたし、既に辞めた先輩や、上司もその当時の人だったことで判った。
これがドッキリなどだとしたら大掛かり過ぎる。だいたい素人の私にかける意味が判らない。
死の間際、やり残したことがあると思ったせいだろうか。神様が可哀そうだとチャンスをくれたのかもしれない。
それならば、巡ってきたチャンスを生かそう。
私は仕事はほどほどに、趣味を作り異性との交流を楽しんだ。
大学からの友人やラボのみんなも変わったねと、いいように捉えてくれて安心した。
須藤あかねは、まさに第二の人生を歩み始めていた。
だが人生は残酷だ。
なんとこの人生でも爆発事故に巻き込まれた。
同じ9月21日。
同じように壁に激突し、腹に破片が突き刺さり私は死に絶えた。
この死に方は変わらないのだと思うとショックだった。
たった3年だけ生き永らえた人生、まさにサドンデスではないか。
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