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えらく褒めてくれるな。
でもそう言われる悪い気はしない。
むしろ、気持ちがこう、ふわふわとしてくるような。
「でも、そうだね。安心するといい。今日からボクがキミのそばにいるから、ね」
唇に何かが触れてきた、そんな気がした。
それが何か、頭で認識する前に俺の体はベッドへと倒れていた。
………………………あれ?
「あ……あれ?」
「フフ、おはよう」
「…………」
目の前にミルキの顔があった。
俺はベッドに寝ていて、彼はその上に覆いかぶさっている。
まるで恋人同士のような格好だが、俺たちはそういう関係じゃない。
あれ、そうだろうか?
そういえば昨日の夜の記憶が無い。なんでだ?
昨日、何してたんだ俺?
「どうしたんだい? まだ眠そうじゃないか」
「あー、ちょっと飲み過ぎちゃったみたいで」
時計を見ると、すでに朝6時を過ぎている。もうこんな時間なのか。早いものだ。
「リュウくん。少しいいかい?」
「はい?」
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