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「なんで?」
「あのときお前が俺の背中を押してくれなきゃ、俺はアヤと結婚なんてできなかった」
眩しそうに彼が笑い、自分の失敗を悟った。
でも仕方なかったのだ、どれだけ振り向いてほしくても、それ以上に彼の幸せを願ってしまうから。
「そっか。
うん、じゃあ、ありがたくもらうよ」
あの日の私に後悔なんてない。
いまだって。
明日は、ありがたくブーケをもらい、次の花嫁になるべく新しい一歩を踏み出そう。
【終】
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