3人が本棚に入れています
本棚に追加
私は暑いのだけは苦手だった。
それは、勿論雪女ですから。
外に出る時は必ず、帽子とサングラスと
アームカバーと日傘は必須アイテムだった。
「今日も暑いね…。
南は、いつも徹底してるよね。」
「もちろん。こうしないと肌が溶けるので、
仕方のない事だわ。
加奈ちゃんこそいつも徹底してますよね?
素敵な白いお肌ですわ!」
加奈ちゃんは、私の方を見て感心していた。
加奈ちゃんは小学生の頃からの友達で、
私の良き理解者でもあった。
でも、私が雪女だという事は知らない。
私はお父さんと約束していたから、
誰にも雪女だという事は話せなかった。
最初のコメントを投稿しよう!