秘密

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まさに今日は真夏日で、朝からジリジリと暑く 地面も照り返しで熱くなっていた。 私は学校の帰り道、苦しそうにしゃがみ込んでいる、お婆さんを見つけた。 私はすぐに駆け寄って声を掛けた。 「お婆さん?大丈夫ですか?」 お婆さんは頭が痛そうにしている。 私はすぐに救急車を呼んだ。 そして、お婆さんに自分の持っていた日傘をさしてあげて、急いで息を吐きかけた。 自分の掌に氷を作り出して、持っていたタオルに氷を包んでお婆さんの頭にあてた。 そして、お婆さんが持っていた、緩くなった水を氷で覆い、冷たく冷やして飲ませてあげた。 「……。お嬢さん…ありがとう。」 お婆さんの顔色が少しだけ良くなって、 私は安心していた。 そして、救急車が到着して、お婆さんは 運ばれて行った。 私は手を振って、その救急車を見送った。 その時だった。 後ろから声をかけられたのだ。    
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