第一夜「混乱」

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そして、もう喋ることは出来る。最初はそれらしい違和感は無かったのだが、治されると原因となっていたであろう違和感が顕著に理解できたのだ。そして、当然、今はもうない。 「ここは……どこだ?」 「どこって……〝古都(ふるみやこ)〟アフラ・マズダーですよ?」 「あふ?」 「はい。アフラ・マズダーです」 余りに聞き慣れない言葉に、少年は一時思考を停止……否、逆にそればかりを考える。 「……まぁいい。家に帰らなければいけないから。ありがとう」 結局、ここが何処なのか全く分からないが、結論的にマイナーなテーマパークなのだろうと考えた。そうでなければこのような施設(煉瓦で飾られた英国風の建物と思っている)を作れないだろう。
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