けんじゃは、け・ん・じゃでも

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「はい、ビーフジャーキー」 へっ? ビーフジャーキー? なんだよ、上着を脱いだのは外が暑いからかよっ。 良かったと思いつつも、残念だと思う自分が居る。 「あ~~ん」 あ~~んって、よせよっ。 ビーフジャーキーくらい自分の手で……なんだこの毛で覆われたのは? 「ショウタ、なになにお手? 言ってもいないのに自らお手するなんて偉い偉い」 「…………」 間違いない。 いや、あのステータスは間違っていない。 犬じゃ。 お前は犬じゃ。 賢者ではなく、犬じゃ!? うう……いや、まだ全身を見てないんだ。 希望は、まだある。 そう、まだ俺が犬に転生しただなんて確定などない。
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