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ここまで生きて来れて、ふと思うことがある。
ある時期まで、自分より誰かを思い、それが、家族であろうと、友人であろうと、恋する相手であろうと、、、
「その人が、幸せでいてくれるのなら、幸せになるのなら」という感情が強かった。
勿論、ある瞬間、瞬間で自身の思いや、願望、祈りはあった。
しかし、人生の大半を、、、「大半などといって良いものか」は置いといて、、、自分の事を、1番にして来なかった、出来なかった事が、
優しさなのか、慎重すぎたのか、、、それを、弱さの証のように思う人々はいるが、皆んなが、自分を1番にした世の中になったら、
それはそれで、恐ろしい世界になっていくだろう。勿論、その犠牲になったとは思っていない。
少なからず、犠牲になったと思う人はいるかもしれないが、そう思うことで、自分を守る術だったのかもしれないとも思っている。
昔は、〝わがまま“を攻める傾向があったように思うが、その〝わがまま“は、周りを顧みず、自分のために太陽はあるんだ、、、
と思っているタイプを指すのだと思う。
〝我がまま“は、〝我は、そのまま“ そのままの自分を大切にするという事だと、私は教わった。
わがままに、生きて来れなかった、生きていく術がなかった人間にとって、弱者だとか、落ちこぼれだとか、
言いたい人には、言わせておけばいい‼︎‼︎ と、心から思う。
私の祖父は、2人とも、戦争経験者だったが、敗戦国であることを、どこかで、恥じていたのかも知れないと感じたことはあった。
生き残ってしまったことを、恥ずかしいと、弱者だと、密かに抱えながら命を全うしようと世の中に貢献し、家族を守っていたのだと思う。
そう私は思っている。そんなことを、ミジンも出さずに、寡黙に生きていた。
そんな祖父のことを、よく思い出す。恐怖を抱えて生きてきたのかと思うと、自分の恐れなど、恐れではなく、幻想に過ぎないと感じる。
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