プロローグ

4/4
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/218ページ
「ミカゲ。おまえだけは、守ってやりたかったがよ。 せえけど、それもできんがよ、ごめんな......」 兄が包丁を自身の腹に突き刺した。 その反動で仰向けに倒れて崖へと落ちていった。 それが。 兄と父と母との死別であり。 我が家の破滅の始まりだった。 そして俺が本当の意味で独りになった瞬間だった。
/218ページ

最初のコメントを投稿しよう!