ケンくんと先生

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ケンくんと先生

うーん、うーん、と、ぼくがなやんでいると、せんせいがこえをかけてきた。 「ケンくん、そんなに(なや)むなら、【問2】から(さき)(こた)えを()いたら?」 そうだ、1つのもんだいにしゅうちゃくして、じかんをろうひするのはおろかなことだ。 だけどぼくは、めのまえのもんだいをほうちしてさきにすすむのがだいきらいだ。 にほんしゃかいだって、えらいひとがもんだいをほうちするせいで、こまっているひとがたくさんいるじゃないか。 「ぼくは、このもんだいをむししてはすすめません。」 りっぱなおとなは、きっと、1つ1つていねいにもんだいをかいけつするものだとおもう。 ぼくはりっぱになりたいんだ。 「だから、ヒントをください。」 ぼくがこういうと、せんせいはこまったかおをした。 「じゃあ、最後(さいご)のヒントです。」
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