2人が本棚に入れています
本棚に追加
ケンくんと先生
うーん、うーん、と、ぼくがなやんでいると、せんせいがこえをかけてきた。
「ケンくん、そんなに悩むなら、【問2】から先に答えを書いたら?」
そうだ、1つのもんだいにしゅうちゃくして、じかんをろうひするのはおろかなことだ。
だけどぼくは、めのまえのもんだいをほうちしてさきにすすむのがだいきらいだ。
にほんしゃかいだって、えらいひとがもんだいをほうちするせいで、こまっているひとがたくさんいるじゃないか。
「ぼくは、このもんだいをむししてはすすめません。」
りっぱなおとなは、きっと、1つ1つていねいにもんだいをかいけつするものだとおもう。
ぼくはりっぱになりたいんだ。
「だから、ヒントをください。」
ぼくがこういうと、せんせいはこまったかおをした。
「じゃあ、最後のヒントです。」
最初のコメントを投稿しよう!