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臀部を撫でまわしていた絆理の手が柔らかなパジャマの上から際どい狭間へと指を伸ばす。立ったままではぴったりと閉じた双丘を割り開くようにグイと指が布地を押して目当ての物を探す。
「んぁっ、ば、絆理っ。」
「何?」
「何って…。んんっ。や、止めっ。」
「はぁ…ここにちょっと触れただけでそんな声出すなよ。直に触ってもないんだぞ。」
絆理は少し呆れたような声でそう言うと、スリスリと蕾の周りを撫でていく。
その緩い刺激に腰から力が抜けて膝をつきそうになった俺の身体を絆理は危なげなく支えてくれた。
「よっと。危ないぞ、一生。」
「はっ、はぁ、はぁ。ちょ、絆理?どうした、のっ?」
刺激に敏感に反応した身体の熱を持て余し、俺の息が切れる。
「ん、どうもしてないよ。そうだな、俺が選んじゃうと後から後悔しちゃいそうだから一生が選んでよ。きっと一生が選んだなら俺も後悔はしないと思うし。幸せの絶頂で一生を抱き潰すのと、俺以外の事考えさせたくないから一生の身体に俺を覚えさせるまで抱き潰すのと、どちらにしても朝まで離せなくなりそうではあるんだけど。」
未だに俺の際どい部分に近い場所にある絆理の顔が、今にも俺自身に触れそうで、俺の身体が期待でビクンと震えた。
「期待するなって、一生。」
「ないないっ。期待なんてしてないからっ。っていうか俺にとってはどっちも同じ事だからっ。」
「えー同じじゃないだろう。甘々セックスと分からせセックスじゃ全然違うじゃんか。」
「なっ!!!」
爽やかな顔でエロい事をいう絆理に絶句する。
今までこんな風に明け透けな言い方をする絆理は見た事がない。
それでも思わせぶりな眼差しで俺を見つめる絆理の視線にゾクゾクとした興奮を感じるのは気のせいだろうか。
「ほら、早く。一生、ちゃんと言えって。」
「ちゃ、ちゃんとって。」
「書類、書いてきたんだろう?ちゃんと見せて。で、俺に隠し事なんてないって安心させて。」
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