初夜

1/1
前へ
/7ページ
次へ

初夜

 ここからは慎也視点です。 ++++++++++  もうずっと欲しかったんだ。  だから手加減なんてできない。  『童貞小僧』?  何言ってんの、イメトレって言えば聞こえはいいけど、妄想の中で何回ゆかりちゃんを犯したと思ってんの?  十代の性欲をなめちゃだめだよ。  長い片想いのおかげで、拗らせまくってるってくらい自覚してるから。  ゆかりちゃんの身体、思いつく限り舐めて齧っていたら、あちこちに赤い痕が散った。  指で解しまくったかわいいトコは、とろとろのぐちゅぐちゅになって準備万端だ。  仰向けにしたゆかりちゃんの足の間に陣取って、身体の奥深くに楔を打ち込んで、思いっきり腰をゆする。 「あ…ぁん、うあ……ああっ、あ、そこ……も…」 「ゆかりちゃん……ゆかりちゃん……気持ちいいね。好き……」 「も、むり……むり……ああ、おわ…って、あああああ……」  ゆかりちゃんの中は熱くてすごく気持ちがよくて、オレの妄想なんて全然追いついてないってわかった。  止まろうと思っても止められなくて、何度も何度も熱を吐き出した。  ダメダメって繰り返すけど、ゆかりちゃんはオレに翻弄されている間も、何度も優しくオレを撫でてくれる。  思いっきり腰を打ち付けて、もう一度ゆかりちゃんの中に吐き出したら、ゆかりちゃんはオレの下で力を抜いてぐったりとしてしまった。  いつも凛とした人が、オレの手で乱れて狂って叫んで啼いた。  ハアハアと荒い息づかいで、トロンとした目をしている。  まだトんでる。  かわいい。  大きく足を開かせて合体しているから、長い間になると足が痛そうだなって思って、身体を引いた。  でも、離れた瞬間から寂しくなってしまったので、ゆかりちゃんをコロンと横向きにして背中側から抱きしめる。  あ、これだといけそう。  少し体勢を変えて、ぐいっとゆかりちゃんの中にオレを押し込んだ。 「ぁ……ああ……ん……」  ゆかりちゃんが逃げようとするから、そのまま抱き込んで深く深く混じり合う。 「気持ちいいねえ、ゆかりちゃん」  ずっと、このままでいたいねえ。  ちょうど鼻先にあるゆかりちゃんの項に、すりすりした。 『本懐は遂げたか?』  ゆかりちゃんの声が途絶えたのを見計らってくれたんだろう。  本殿につながるふすまの方から、話しかけられた。 「うん……ありがとう。とっても幸せ」 『お前が幸せなのは、我も嬉しいぞ』 「オサキが選んだ嫁が、ゆかりちゃんなの、すごく嬉しいよ」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加