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6話:2週間の冬休み
「おはよーごめんー!」
「おはよwいつも通りるりは寝坊してるね〜」
「ひっど!これでも早起きしてる方なのに」
「俺らるり待ってる間めっちゃ暇だったんだけど」
「だからごめんって〜!」
私は夏休みの頃と変わらず、ずっと寝坊してた。
2学期も終わって、また休みの期間に入った。
夏休みと同じ、登校の時のメンバーだった。
学校のない平日も学童へ行っていた。
「こんな寒いのに、半袖とか頭おかしすぎる...」
「それはしおりの言う通り!半袖は流石に無いでしょ!w」
「いやー部屋の中暑いからさ?半袖で良いかなーって。な?俊!」
「俺も流石に長袖。中は暑いかもだけど外は寒いって!」
やっぱり光の理解者は誰も居ない。
それも、いつも通り。
そうやって話している内に学童に着いた。
ガラガラガラガラ
「「「「おはようございまーす...」」」」
「おはよう!名札付けてから遊んでねー」
「先生、なつは?休み?」
「あーなつちゃんは今日ディズニー?らしくて!お休み!」
「えぇー...なつ居なかったらおもんないじゃん!」
「他の子居るでしょ!遊んでおいで!」
夏が居ない日。しおりが居ない日。
俊が居ない日。光が居ない日。
この内の1人でも欠けていたら、その日は面白くないって思ってた。
「何するー?外は寒すぎて出れないし」
「中ってすることあるっけ」
「人生ゲームしよ!人生ゲーム!!」
「あー確かに。暇つぶしに良いじゃん!」
私達は暇な時、大体人生ゲームをしてた。
ずっとは面白くないけど、人生ゲームなら長い時間出来るし。
暇つぶしとして使ってた。
「あー!俊!それはずるでしょ!」
「え?るりのがずるだろ!俺別にずるしてないし」
「まーまー続けよー?」
「俊がずるしてるんだもん!」
「じゃあもっかい始めっから!やろ?」
「えーまたやんの?他のやつやろーよ」
「じゃあトランプやろ!」
「誰かトランプ取ってきてよ!!」
「俺パス。るり取ってきて!」
「えーしょーがないなぁ」
こうやって私はパシリに使われていた。
まあ別にいいんだけどね、毎日の事だし。
別に慣れてるから!そんなに何とも思ってなかったけど。
喧嘩も毎日してたし。
しかもそれを止めるのは毎日しおりの役目だし。
もうほんと迷惑だよねw
「ねーねー2年でクラス離れたくない人言ってこーよ!」
「はい!るりから言い始めたからるりが一番最初で!どーぞ!」
「るりは〜とりあえずしおりとなつでしょ〜?」
「とりあえずって何だよ」
「うちも!るりとなつかな〜」
「え、俺ら入ってないの?w」
「入ってるのは...入ってるよ?」
「これで入ってなかったら逆にビックリするんだけどw」
結局この話はここで止まったけど。
ほんとはこの時俊と光も入ってるよ!って言いたかった。
でも何か恥ずかしかったからw
「はーいさようならー!気をつけて帰ってね〜」
「「はーい!さようなら!」」
「やっと帰れる〜!でも外寒いって〜」
「まあ頑張って帰ろ!家ついたら多分あったかいし」
「俺んち誰も居ないって、あったかいとか絶対ないじゃん」
「あ、鍵忘れた。るりの家借りまーす」
「おっけ!でも借りないで?w」
「あ、じゃあついでに俺も行きまーす」
「光は鍵忘れてないでしょ!しかも家、隣じゃないし」
俊は家が隣で、鍵を忘れた時はお互い家に入らせてもらうって親が話してた。
その方が家の前で親が帰ってくるのを待つよりずっとまし!
光は家隣じゃないのに入ろうとするから...w
「別にいいじゃん!ちょっとだけだからー!」
「まあちょっとならいいけど...」
「じゃあうちの家そこだから、ばいばーい!」
「あれ、しおり帰った。私の家入ってどうするの?」
「え、俊とゲームする!」
「俊とするんだったらるりの家じゃなくても出来るじゃん!」
「だから俺んち鍵無いから入れないんだって」
「あ、そっか」
やっと私の家についた。
しおりの家は学校から近いからなぁ〜
私の家は結構遠くて毎日足が疲れる。
「やっと着いたねー!!」
「もぉ〜るりんち遠いってー!」
「そんなことるりの言われても何にも出来ないよ?」
「まじでどこでもドア欲しい」
「え、めっちゃ分かる」
「寒いから!早く入って!!」
「「お邪魔しまーす」」
「2人とも結構礼儀正しいところあるんだね〜」
「結構って何?」
私はこの頃、2人はふざけてばっかりで...
礼儀正しいところ何て無いと思ってた。
皆も知らないうちに大人になってるのかなぁとか考えたら。
何か置いてかれてるみたいで悲しくなる。
「へぇーリビングきれー」
「2階は絶対行ったらダメだよ!?めっちゃ汚いから」
「えー行こっかなーw」
「ほんとに!絶対ダメ!!!」
「冗談だってw」
リビングきれーって言った光の言葉はしっかり覚えてる。
よく考えたら私結構昔のこと覚えてる方なのかな。
俊と光が来た時はずっとゲームしてた。
その名前は...
「マリオカート!エーイト!」
「とぅっとぅっとぅーるとぅっとぅー」
「めっちゃ久しぶりにやる!」
「俺も!前るりんち来た時以外やった覚え無い」
スプラ2もあったんだけど、これは3人で出来ないから...
よくマリオカート8をしてた。
コントローラーの取り合いで喧嘩したり。
チーム決めの時に喧嘩したり。
いつも通り喧嘩ばっかりしてたけど、楽しかった。
「じゃあ俺帰る!そろそろ帰らないと怒られるし」
「おっけー!ばいばい!!」
「俺お母さん帰ってくるまでいさせてもらおーかな」
「わかった!じゃあそれまでゲームしよ」
「え、でもゆう帰ってこないの?」
悠とは...私(るり)の弟です。
この頃は弟が保育園に通ってた頃です。
「お母さんと一緒に返ってくるよ、だからまだ先かな」
「あ、そっか、おっけー」
「やっぱり中でも寒くない?」
「るりの家、こたつ無いからー!暖房付けてるから我慢して!」
「わかったー」
私の家はこたつか無かった。
なんでかって?
お母さんがこたつあったらご飯作れなくなるって言ってたから。
今すぐにでもこたつはほしいけど、ご飯無くなるのはちょっとなー...
「「ただいまー」」
「おかえり!あ、俊が鍵無いらしいから家居るよ」
「そーなの!?俺も一緒に俊くんとゲームする!」
「やーだー2人プレイに設定してるからゆうは入れないよ〜」
「えーじゃあるりと変わって俺がやる」
「それはやだ!るりが暇になるじゃん」
「あ、俊くん!お母さん帰ってくるまで待っててね」
「お邪魔してます!はい、ありがとうございます」
普通のことだとおもうけど、俊が敬語になった時ビックリした。
まあ家に来た時はいつもこんな感じなんだけど...
「すみません、こんな時間まで居させてもらっちゃって...」
「いえいえ!こっちもこの前居させてもらったし...」
「ありがとうございます!さようならー」
「ばいばい俊!!」
「また明日なー」
その後ご飯を食べてお風呂に入って。
私の一日は終わった。
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