4人が本棚に入れています
本棚に追加
1話:年長の頃
「皆の将来の夢を教えてね〜」
皆と一緒に卒園アルバムに載る絵を書いていた。
この頃の夢はパティシエだった。
「るりちゃんの夢の絵をこの紙に書いてね!」
「せんせー!るり、大人になったらパティシエになるの!」
「へぇ!いいね、先生もるりちゃんのケーキ食べてみたいなぁ〜」
「先生のためにケーキ作るぅ!」
私はお母さんが作るお菓子やケーキが大好きだった。
いつか私も作れるようになりたくて、パティシエになる道を選んだ。
「るりもパティシエなの!!」
「うん!なつもパティシエ?」
「そうだよ!大人になったら一緒にお店建てよーね!」
一番仲良かった夏と店を建てる約束をした。
今は2人とも夢が変わっちゃったけど。
「るりちゃん上手に描けたね!じゃあ遊んできていいよ!」
昔から絵を描くのが好きだったから、絵には自信があった。
「あ!るり!一緒に遊ぼー!」
「あれ、しおり?もう終わったの?」
この時は皆が仲良しで平和で、誰とでも喋れた。
友達も多くて、その子達は皆優しくて。
喧嘩も多かったけどすぐ仲直りすることが出来た。
この幸せは、いつまで続くのかな。
最初のコメントを投稿しよう!