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2話:小学1年生の入学式の頃
「誰が居るんだろー!友達、出来るかなー?」
「るりだったら出来るって!思いっきり楽しんで!」
お母さんと一緒に歩く道。
そこはあんまり見ない道だった。
いつもお母さんの自転車に乗ってたからかな。
「桜、花びら落ちてるのに咲いてないねー。」
「この前まで綺麗だったのにね。散っちゃったかぁー。」
もう散ってしまった桜。
幼馴染の夏と一緒に撮ろうって言っていたのに。
「あ!なつ!おはよ〜!ランドセル可愛い!」
「るり、おはよ〜!るりのも水色でめっちゃ可愛いよ!」
「入学式始まるまで待ってるね!お母さん、先行ってるから!」
「るりは?何組だった?なつは2組だった!」
「なつ2組かぁ〜。るりは1組だったー...。」
「離れちゃったぁ...。1組はしおり居るじゃん?」
「しおり居るけど...。なつ居なかったら友達できないってぇ...!」
この頃は元気で明るい方だったけど。
自分から話に行くのは苦手で、夏と一緒に友達を作っていた。
その夏とクラスが離れてしまった。
「おはようございます!1組担当の野崎です!よろしくね〜!」
「「よろしくお願いします!」」
「じゃあ出席番号順に!自己紹介してってください!」
「えーっとあまのるりです、水色と紫大好きです!よろしくお願いします!」
皆自己紹介すごかった覚えあるなぁ...。
「はい!1時間目終わったので!休み時間していいよ〜!」
1時間目中は、隣の男の子と喋ってた。
友達作るのって意外と簡単なのかも!
しおりの他の男子の幼馴染の所に行くと。
「おはよー!おう!友達、出来た?」
「とっくの前に出来てるってw男子ほぼ友達!」
「周り全員友達ってこと?」
この後、友達は結構出来た。
おうの周りに居た子は大体友達になったかな。
しおりの友達とも仲良くできたし。
友達のことで不安は無くなった。
「しおりばいばーい!あ!なつ!写真撮ろ!」
「いーよ!桜無いから...。入学式の看板のとこで写真撮ろ!」
写真撮った後も。
帰る時に仲良くなった友達と帰ったし。
でも、これからこんな事が起こるとは思わなかった。
毎日の学校が始まってからの学童が。
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