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「フォルクヴァルツ邸事件」
この襲撃事件により、フェルディナント・フォルクヴァルツ伯爵とその妻であるヨーゼフィーネ・フォルクヴァルツ夫人ならびに、夫婦の一人娘でファルケンハウゼン家へ嫁いだエルヴィーラとその夫であるレオポルト・ファルケンハウゼンとの間にできた子供・アレクシスの四名、さらに屋敷の使用人全員が殺害された。
事件の第一発見者は妻と息子へ忘れ物を届けるため、妻の実家を訪れたレオポルト本人である。
彼の妻子は両親のところへ一時的に帰省した日、盗賊たちにより殺傷されたのだった。
夜になり、フォルクヴァルツ邸へやってきたレオポルトは正面のドアが開いたままになっているのを不審に感じて、屋敷内へ入った。
すると、彼は四人の盗賊と遭遇した。
帯剣していた彼は盗賊たちと戦い、四人を倒した。
彼が屋敷の一階を調べると、フォルクヴァルツ夫妻と使用人が殺されており、二階部分を調べたところ、彼の妻子と別の使用人が殺されていた。
屋敷の中は荒らされており、正面玄関のドアも壊されていた。
また、フォルクヴァルツ夫妻とレオポルトの妻子は、寝室で殺められていた。
この事件後、妻子を失ったレオポルトはふさぎ込み、エルヴィーラとアレクシスの名はレオポルトの弟であるマックスの要望によって、ファルケンハウゼン家内では「禁句」と定められた。
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