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いつまで 君の話を聞いてあげられるんだろう
気の利いたことも言えないし
いつか バカみたいことを口走って
君を傷つけてしまうんだろう
忘れていいよ
ぼくのことなんて
気にしなくていいよ
枯葉一枚ほどの存在のぼく
だけど 知ってるんだ
君は 荒廃した地上に降りた奇跡
純白の衣に身を包んだ 輝く宝石
それだけ それだけ
伝われ
ごめんよ
君を雇うことはできない
豊かにする方法がわからない
何一つ変えられない自分
「世界がよき方向に進みますように」なんて
口が裂けても 祈る資格なんてない
それでも
ぼくの腐れ外道の命を支える力が
大きな力が 君の中にあるから
生の力が 君を
イイ感じの場所へと 導いてくれるから
今日は もう
おやすみよ
《FIN》
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