姉と薔薇の日々

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   * * *  諫早は彼女と同い年だ。二人は中学時代同級生だった。  あたしより四つ年上で、大学で法律の勉強をしている。  もし彼女が生きていたら、今、何をしているのだろう?  諫早はあたしの先輩でもある。中学が一緒だったから。  でも、諫早は彼女とそれほど仲良くなかった。  それなのに、あたしとは仲良くなった。  普通、彼女があたしに紹介するだろう過程を、逆流してしまった。  あたしの彼氏。  そしたら彼女は彼を一瞥して、フンと鼻で笑った。  彼女はそういう人間だから、あたしも彼も気にしなかった。  彼も、彼女の笑った意味を悟ったらしい。 「小松君なら知ってるわよ。クラス一緒だったもの」  彼は彼女に知られていたから、鼻で笑われたのだ。  彼女と彼があたしの前で会話していたのはその時だけだ。
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