12人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
次に目覚めると、私はアインを膝の上に抱いたまま眠っていた。
ああ、もとに戻っちゃった。
残念だなと、眠ったのを後悔するほど気持ちがよかったひと時を思い出す。
もう一度眠ったら、また入れ替われるかな。
そうしたら…、
あなたは生き返れるのかな?
アイン。
動かなくなった彼の体を、いつまでもいつまでも抱きしめる。
ありがとう、私を愛してくれたあなた。
霞んで逝くアインの姿を、この重みを、私はしっかりと身体に刻みつける。
もう一度、会えるようにと願いながら。
最初のコメントを投稿しよう!