充電、したい

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「なんというか、あれだ。 神代のおかげで充電できた。 助かった」 「……まあ、それは私も、同じなので」 そろそろと課長から離れ、下着を穿き直す。 彼も乱れた衣服を整えた。 「仕事、終わらせるか」 「そうですね」 なんか微妙な空気のまま、残りの仕事をこなし、何事もなかったかのようにこの日は帰った。 きっとあれは吊り橋効果って奴だったんだと思う。 苦手な真っ暗闇のあとで、課長にときめいただけ。 そもそも、あんなイケメンにときめかない方がおかしいんだし。 しかしながらその日から、課長に充電と称して関係を迫られるようになった。 断ればいいんだろうけれど、あの香りに包まれてレンズの奥から艶を帯びた瞳で見つめられたら、催眠術にでもかかっているかのように承知してしまう。 さすがに、課長曰く〝充電コード〟とやらを会社で挿させてやったのは、あの一回きりだが。 手軽に充電ができるようになった課長といえば、お肌つやつや、髪もさらさらと、その美しさに磨きをかけているというわけだ。 「神代。 充電させろ」
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