充電、したい

9/12
前へ
/12ページ
次へ
眼鏡の下で難しそうに眉を寄せ、私を壁へ押しつける。 そのまま、ゆっくりと彼は腰を動かした。 「あっ、……はぁっ、……ダメ、課長……逝っちゃう」 耐えられなくて腕を伸ばし、課長にきつく抱きつく。 とん、とん、と奥を撞かれるたびに、目の前がショートした。 「俺もすぐ、イく……!」 ぐちょぐちょと卑猥な音が、真っ暗な中にそこだけ灯りのついた給湯室に響く。 課長と密着した身体が服で擦れ、さらに快感をもたらせた。 つま先立ちの片足はそろそろ限界を迎えそうだ。 「……はぁっ、か、ちょうっ……!」 少しだけ身体を離し、見上げた彼の髪は乱れていた。 ほんの一瞬、見つめあい、課長の唇が重なる。 性急に求めあいながら、ラストスパートとばかりに彼が激しく、最奥をノックした。 身体は快楽のエレベーターに乗り、一気に高みを目指していく。 「あっ、あっ、ああーっ!」 「うっ」 私が突き抜けると同時に、お腹の中に課長の欲が注ぎ込まれる。 「大丈夫か」 「……まあ」 抱えていた足を下ろし、私が倒れないようにそっと課長は支えてくれた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加