しゃべるわんこと僕の二週間

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続きです ーーーーーーーー  滝に飛び込んだのに痛いとも感じず濡れたとも感じなかったのに驚いた玄は、瞑っていた目を開いた。目を開くとそこは幻想的なヒカリゴケの光に包まれた空間だった。わんこが心配そうに玄の顔をなめ、わんこより小さいわんこに似た犬たちが「にいちゃんだぁれ」と周りを駆けずり回る。わんこより大きな犬たちはそれを優しい目で見守っていた。え、えと困惑した玄へわんこが伝える。「今から僕たちのリーダーと会ってもらいます!あなたは僕の心の声が聞こえる珍しい存在だ」わんこの声はご飯についてぐらいしか聞いていない玄は立派な口どりにもっと不思議が詰まる。「さあついてきてください」わんこが玄の服をかみながら呼ぶ。  「いい、玄君は久方ぶりのお客様さ。こちらがお迎えしなくてはならない」荘厳な声が響く。そこには玄の周りにいる犬よりもはるかに大きい犬がいた。 「私はオオカミ族首長のリンメイだ。初めまして玄くん」 「なんで僕の名前を知ってるの?」 「そこのランメイ、君はわんこと呼んでいる子だね、その子が教えてくれたんだ」 「へえ」 「それと私たちはオオカミ族だ、決して犬ではないよ。」 玄初耳で驚きです。 「オオカミならワンって言わないのか」 「まあそうだね。似ているけど異なる族だ」  リンメイは続ける。 「私たちオオカミ族、特にこの集団ニホンオオカミ団は昔はこの島国で栄えていたんだが今は絶滅の危機に瀕していてね。私たちは神の使いでもあるから、聖域を作って生き延びれているけど、かなり危ない。そこでな、ある時に信託が降りたのだ。君に会えってな」 わんこいやランメイが続ける。 「僕がその会う人に選ばれたのです!」 「私たちは、自然が消えてくこの世を悲しんでいます。どうかあなたが皆さんに呼びかけれないでしょうか」 玄は家に帰ることを思い出す。 「全然いいさ。でも僕は家に帰ることができるの?」 「もちろん。そこのシュンメイに送らせる。彼は足が速いのさ」 シュンメイが礼をする。 「君がここにきて起きるまでに結構時間が経ってる。驚かないでくれよ。そしてここでのことは他言無用だ。わかったか」 「うん」  玄はシュンメイの背に乗って走り出した。 「じゃあねわんこいやランメイ。約束を守るよ」  玄は森の入り口で下ろされた。もう14日だった。 玄は家に帰ったら寝ないとと思った。
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