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「ね〜レポート全然終わんないんだけど」
授業を終えて教室を出ながら紗弓の友人の茉由が言う。
「お願い!資料まとめるの手伝って!ケーキセット奢るから」
「ごめん、今日はこの後バイトなんだ」
「そっかー、じゃあミカを呼び出すかな」
教室を出て廊下の途中まで来たところで紗弓は立ち止まる。
「それお店でやれば?マスターも知恵をかしてくれるかもしれないし」
「え、それ楽しいかも」
茉由はレポート用紙とペンケースを抱えながらニンマリした。
「マジでそうしようかな。秀才の知恵と美味しいコーヒー、両方いただいちゃおうかな」
「おいでおいで。今日から新メニュー出すって言ってたし」
その一言に茉由は飛び上がって喜び、紗弓の提案にのることを決めた。
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