滴り落ちる幼い桃汁

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

滴り落ちる幼い桃汁

男はまるで何日も飲まず食わずで飢えた野獣のようにそのまだ熟れるのには到底早いみずみずしい桃にむしゃぶりついた。男の口は激しく桃を吸い上げ、その度にジュパッジュパッという音が部屋中に広まった。次から次へと溢れ滴り出る桃の果汁は男の口から有り余り無造作に敷かれた万年床の薄汚れた敷布団まで濡らした。男は巧みに舌をその桃の縦の溝に這わせまだ小さなしかし敏感で妖艶な豆を弄ぶ。その度に桃はその身を捻り正に身悶えし快感の声をどうにか押し殺してはいるがその息遣いは男のそれに勝るとも劣らないほどの吐息であった。男はさらに激しく桃を口で吸い豆を舌先で刺激し続けた。まだその未成熟な桃はやがてその我慢の緒が切れ艶めかしく咽び泣く泣き声のようにも聞いてとれる喘ぎ声をあげた。 「おかしな声が出ちゃう」 「もっと声を出してごらん、もっと気持ちがよくなる」 ますます激しくなる男の桃吸いに身を仰け反らせその桃は何度も震えた。とうとう男は辛抱たまらずカチカチに硬くいきり立った肉を桃に押し当てた。 「こわい、いや」 桃は男を押しのけよううとするもののその力は頼りなく、いえ正直に言ってしまえば新たな快感がその男の肉によって与えられることを本能で感じとったのであろう弱々しく押し返すのみで今に桃にあてがわれた肉はこの男の舌先の他はまだ何者も受け入れたことがないというのにひくひくと怪しく艶めかしく動き今にもその肉を自ら吸い込まんとしているようでさえあった。やがて男はゆっくりとその卑猥なまだ幼い桃へと肉を押し入れた。それは少しずつ少しずつまるで蝸牛や亀の歩ほどゆっくりと静かに桃に飲み込まれてゆくのだった。最初こそ怖いと言ったその桃はやがて男の肉を根元まで飲み込みいっそう激しく喘ぎ声をあげ自らその腰を振り男に抱きついたまま何度も何度も身震いし男は男でそのきつく締め上げるような桃に何度も果ててはそのまま抜かずにその密やかな桃の中ですぐにいきり立ちミルクを注いだ。 まだ成熟しない桃のその味は格別で桃もその激しい快感を求め同じ団地の男の万年床で毎日まぐわった。 誰にも内緒でいいことをしよう ランドセルと無造作に脱ぎ捨てられたまだ幼いピンクの下着が転がるオンボロ団地の男の部屋でそれは日毎行われた
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!