化け物はこの中にいる

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「じゃあ明日のハロウィンパーティのライブ配信で!」 「恒例の正体当てゲームから始まります!」 「みんな気合入ってますよー!本気でやっちゃうから!」 「どんな化け物が登場するか、お楽しみにね!」 SNSでちょっとしたグループ活動を行っている4人組で毎年恒例のハロウィンパーティ。 最初は簡単なコスプレで始まっていたが、より映えるように、より驚かせようと追求していった結果、かなり本格的なイベントになっていた。誰が何に化けてるのか?メンバー同士でもわかないようお互いに伏せたまま化けて、その場でガチンコで当て合うのが視聴者に受けている。 当日、ライブ配信用のカメラが設置された部屋に続々とメンバーが集まった。 全員そろってもお互い黙ったまま様子をうかがっている。 白い布を頭からかぶったかのようにして身体を揺らすゴースト。 オレンジ色の派手なマント調の服に身を包みカボチャの頭をしたパンプキンヘッド。 ボロボロの服で顔を血まみれにして壁にもたれかかり、うつむいて座るゾンビ。 徹底的に塗り込んだ骸骨メイクと黒装束で鎌を持り静かにたたずむ死神。 とんがり帽子を前に深く被り、スカートから黒ストッキングの足を覗かせて椅子に座る魔女。 ある者は物理的に、ある者はペイントで顔を隠して誰かわからないようにしている。 「さて」 声を出すと誰かわかってしまいサプライズは無くなってしまうが、誰か仕切りらねば話は進まない。 事前の決まりはないものの、今回は俺が貧乏くじを引くことにした。 どうしても確認しなければならないことがあったからだ。 「5人いるな」
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