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嫁・姑問題で悩んだという女将から、一つ助言を受ける。
僕の両親と愛美さんの関係がうまくいくには、僕が重要らしい。
愛美さんが僕の両親から嫌われないように調整し、また、愛美さんにも僕の両親と仲良くやっていけるように取り持つのが『夫』の役目なんだとか。
愛美さんが嫌われるなんてことはないだろうが、僕の両親の方が倦厭(※あきて嫌になること)されないかが心配だ。
特に母は、余計なことをしゃべりすぎないといいんだが。
母屋で、長く話していたため、もう旅館の部屋の準備が出来ている時間帯になった。
愛美さんと話しあい、旅館の外を散策することにした。
こういうのんびりしたデートもいいな。
湖沿いを愛美さんと話しながら、ゆっくりと歩く。
普段、こんなに穏やかな休みを過ごすことはない。
少ない休みの日も、電話がかかってきたり、やりかけの案件が気になったりするが、この10日ほどかなり頑張ったので、今日だけは仕事を忘れよう。
愛美さんもリラックスできているようで、両腕を挙げて、片方の肘を持ってストレッチするように大きく伸びをしている。
膝丈のワンピースが、腕を挙げると同時に更に裾が短くなり、愛美さんの真っすぐで白い太ももがまぶしい。
かわいいと思ってたけど、エロいな。この服。
最高。
僕は、また顔つきだけはまじめなふりをして、愛美さんのきれいな脚を後ろから眺めていたが、いいことを思いついた。
女将が『デート』って言うから、それらしくしないとな。
僕が手をつなぐと、真っ赤な顔をした愛美さんが言った。
「あの、私、デート初心者……実は初めてなんです」
えっ? ホント?
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