3

1/1
前へ
/123ページ
次へ

3

それからは夏休み中、毎日のように、喜一は午前中は部活に行き、午後からは僕と課題を終わらせた。 その後は約束したかのように唇を重ね、互いのを握り擦り合い、快楽を与え合い、白濁を吐き出す事を繰り返した。 勿論、僕と喜一だけの誰にも言えない秘密。 それから数日後―――… 喜一から「那岐の中に入れてみたい」と言われた。 ドキドキした。 ただの好奇心…じゃないよね? 「好き」はお互いあの日以来 言ってはいなかったけど、今まで僕としてきた事は好きだから…だよね? ねぇ、喜一、お互い同じ気持ち…だよね? 少なくとも 僕のこの気持ちは 恋愛感情の好き…だよ。 キスして、一緒に居られるのは幸せだなって思うし、一緒にいると楽しくてドキドキする。 これが恋だとか、愛だとか言うのなら、そうなんだろうなと思う。 この気持ちを、喜一といつまでも味わいたいと思ってる。 口には出してはいないけど、 喜一と居ると満たされる。 喜一に、ずっとそばにいて欲しいとか思ってる。 喜一だって同じ…だよね? だから 「――うん」 僕はコクリと頷いた ―――…
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

835人が本棚に入れています
本棚に追加