夏に亡き人が。

もしも、世界が亡き人に会えるシステムだったら。

皆さんには、もう一度会いたい人はいますか？
それも、空いたくても二度会うことが出来ない人とか。

私には、居ます。
私、いや。私達家族の大切な「お爺ちゃん」

お爺ちゃんが亡くなって数年の月日が流れようとしていた。

家族である私達からしたら数年の月日なんて、
昨日のことの様。
元々、お爺ちゃんは大工の頭領をしていて
家系全般に受け継がれている物だった。
だから、お爺ちゃんが教えてくれたのには
若い頃から大工を継いで、上の人に教えてもらいながら精を出して働いたらしい。

その後、お婆ちゃんとはお見合いで出会い。
叔父さんが産まれて、お父さんが生まれたらしい
お父さんが結婚をし孫が産まれる前は、厳格で
仕事一筋の仕事人間だったんだって。
孫である、私が産まれてからは人が変わった様に。孫である私に甘々で…お婆ちゃんが呆れてしまう程だった、とお父さんから聞いたんだ。
私が一番最初の孫で、一番可愛がってもらって
お爺ちゃんの一番だった。