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アレから、私の不安とはよそにお爺ちゃんは
ずっと居てくれて。大工の仕事も復帰し始めている。
お爺ちゃんが亡くなってたのが、嘘のような毎日を送り始め、お爺ちゃんが居るのが当たり前になって来たある日。
休日、何気にTVを付けてニュースに目をやると
「またも、怪奇緊急ニュース」と、取り上げられている事に。冷や汗が吹き出し…私は嫌な予感が
頭をよぎった。
ニュースの内容は、戻って来た家族が次々と消えていってるといった内容だった。
TVに齧り付く様に観ていると、残された家族が
その人に対して未練が無くなり。
また、笑顔を取り戻す事によって、亡くなった人は安心して消える事ができると言った内容だった
私の中で、何かが落ちる様な音がした。
私達から二度も大事な家族を奪うの?
なら、最初から希望なんて保たせなきゃ良かったのに。
お婆ちゃんはどうなるの?あんなに、嬉しそうに
笑顔も戻って、張り切ってお爺ちゃんのお弁当作って、休日は二人で出掛けてることが出来たりしてるのに。
駄目…駄目だよ。やめて…
いつの間にか、私は泣きながら蹲って居た。
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