魔法の修行

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 「その時は、アレだろう。お前が俺を無理矢理誘った事にするんだろう」 「……そんなぁ。嫌だってば」  「そっかぁ。じゃあ。お前の枕元にある木彫りの狐。返せよ!」 「あっ! そうだったね。行くよ。行くよ」  僕は木彫りの狐を胸に、ぎゅっと抱き締めながら言った。  (そうだった。すっかり忘れていた。たしか約束した。伝説の霊弧(れいこ)を探しに行くのを条件に、木彫りの狐を貰ったのを……)
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