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光鬼が大きくジャンプをして川を渡ったとき、そこでは虹色に光る魚がふたりを歓迎するように飛び跳ねたのだった。
☆☆☆
それから数年が経過していた。
ハナと光鬼はひとつの山にとどまるのではなく、山から山へと経由する生活を続けていた。
そうすることで山に怖い鬼がいるという噂が立つこともなく、それにともなった生贄を準備されることもなかった。
「狭霧山は少しだけ削られたのね」
山を移動する際に経由した狭霧山は少し背が低くなっていた。
けれどそれほど大きく削られることはなく、光鬼とハナが3週間だけ過ごした洞窟もまだ残されていた。
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