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ハナの心には大きな穴があいていて、それがどうしようもなく寂しく感じられていたのだった。
☆☆☆
ハナが洞窟へやってきてから3日目の朝が来た。
日に日に冬が近づいてきているようで、洞窟の中も朝晩が冷え込んできた。
「ここは村よりも早く雪が振り始める。それまでに木の枝も準備しておくんだ」
朝食を終えた後、光鬼はそう言って石で作った斧を片手に持った。
ハナが持てば体のバランスを崩してしまうほど大きくて重たい斧でも、光鬼が持てば軽々だ。
ハナは光鬼と共にでかけて、光鬼が伐採した枝を洞窟へと運んだ。
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