1.誰もいなくなった箱庭 - 如月 -

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家に着いたのが0時半頃。 それから晩御飯を少し食べて、シャワーを浴びてベッドへと潜り込んだ。 明け方、涙を流しながら目覚める。 だけど……寝ている間の事なんて、何も覚えていない。 息苦しさに目が覚めると、涙が頬を伝ってる。 スマホを覗くと4時前。 そのままもうひと眠りする気にもなれず、 アタシはベッドの上、壁にもたれるように体育座りをして顔を俯けたままボーっと過ごし続けた。 8時頃。 スマホの鳴り響く音で目が覚める。 ボーっとしながら、うとうとしてしまっていたみたいだった。 ★ おはよう。 如月、帝国ホテルに今から向かいます。 良かったら、如月も早く来てくれないかな? ★ 美織からのメールにアタシは怠い体を起こして、 出掛ける準備を始めた。 どんなに疲れていても、まだ体を動かすことが出来る。 体を動かせる間は、動かし続けて疲れすぎて意識を失う様に眠れれば……今はそれでいい。 流石にシャツとGパンってわけには行かないかっと、 悧羅時代に買って貰った、一張羅に袖を通す。
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