411人が本棚に入れています
本棚に追加
第九章 ハッピーな未来
季節は春から夏へ──。
そしてもうじきお盆休みになるというある日のこと、いつものように恭輔の部屋でイチャイチャしていると意外なお誘いを受けた。
「え、流星群?」
「そう、流星群。今週末から来週の頭にかけて最接近するやつがあるんだ」
「恭輔、流星群になんて興味があったの?」
「星を観るのは好きだよ。まぁ本格的に観測はしていないけど。今度来る流星群がここから少し行った処にある山から観られるって訊いてさ。そんな近くで観ることが出来るなら是非観てみたいと思って」
「ふぅん……流星群ね。私、観たことないよ」
「俺もないよ。映像とかでは観たことあるけど生ではない」
「そっか。ふたりの初めてかぁ……いいね」
「でしょ? いい? 流星群観測」
「うん、是非」
そんな訳でいきなり決まった恭輔との流星群観測。
ふたりにとって初めてのことをするというのが楽しみでウキウキした。
最初のコメントを投稿しよう!