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「ねぇ、恭輔」
「ん?」
「もう一回、しよう?」
「え」
そう誘った瞬間、縮んで項垂れていたモノがピクッと反応したのが見えた。
(嘘! しようって言っただけなのに?!)
「えっと……もうしない? 私の体、飽きちゃった?」
「そんな訳ないでしょ」
「!」
「いいの? 先刻も随分無理させちゃったのに杏奈がそんな誘いをかけてくれるなんて俺、もう止まらなくなるよ」
「~~~」
(嘘、嘘嘘嘘嘘~~~っ!!)
ほんのわずかなやり取りであんなにふにゃふにゃだったモノが今は全然別の形態に変貌していた。
そうして私はこの身をもって恭輔から本物の本番シーンを実践され、息も絶え絶えになってしまったのだった──。
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