第六章 カレシの実家

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帰省から戻った私たちはそのまま恭輔の部屋に転がり込んでいた。 「はぁ……も、もう……ダメ」 「ダメじゃない。まだ全然足りないよ」 「っ、ひゃぁん、そ、そこぉぉ~~」 「ふっ……ほら、杏奈だってまだまだじゃない」 「~~~」 恭輔の実家に一泊二日した後、私は恭輔の部屋でめちゃくちゃに抱かれた。 『同じ部屋で寝ているのに何も出来ないなんて地獄だぁ~~~。もう絶対味わいたくない!』 中途半端に触って暴走したら困るといって実家にいる間、恭輔は私に一切触れなかった。その鬱積した欲望が今、全身全霊、全速前進にぶつけられているのだ。 (まぁ、仕方がないよね。いくら自分の部屋があるといってもすぐ隣には雅紀くんや真己子ちゃんがいたんだし) 木造の古い家では防音なんてあってないようなもの。廊下を歩く音や部屋のドアの開け閉め、水が流れる音まで聞こえるという環境。間違ってもえっちなことなんて出来るはずもなかった。 「きょ、恭輔……んっ……」 「杏奈の中……熱い。ドロドロだし」 「っ、いわないでぇ~~~」 めちゃくちゃに愛され、体が悲鳴を上げていても熱烈に求められればどうしたってそれに応えようといやらしくうねってしまう。 (はぁ……どうしたって私、恭輔とするのが好きなんだ) 容赦ない攻めに悶えながらもその気持ち良さに身も心も満たされまくってしまったのだった。
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