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⚠グロ要素あり⚠
小さい頃の奏side
奏「ふんふふふーん!♪今日は久しぶりのお父さんとお出かけだ!」
お父さん「こらこら…走ると怪我するぞ」
そう言って、はしゃぐ私の手を取ったお父さん。
奏「はぁ〜、お父さん!」
くるりと振り返ってお父さんへと突進する。
お父さん「うわっ!どうした?」
奏「だぁ〜いすき!!!んふふぅ…」
お父さん「ははは、お父さんもだぁ〜いすきだ!」
本屋へ行ってたくさん絵本を買ってもらったんだ!へへ、いいでしょ〜?
私は本が大好き、そしてお父さんが読み聞かせてくれるともっと良い!!
あぁ、こんな時間が、ずっと続けば良いなあ
でも、そんな私の願いは叶わなかった。
奏「おとうさ…」
お父さん、と言おうと思った。
しかし、呼ぶことは出来なかった。
それは、お父さんが私の身体を突き飛ばしたからだ。
お父さん「奏ッ!!」
奏「え?」
一瞬のことだった。
だけどそんな一瞬のことでも私には何時間かに感じられた。
横断歩道を歩いていたら、猛スピードで軽自動車が突っ込んできて、お父さんが私を突き飛ばして……自分も逃げようと、した。
だけど、だけど間に合わなくて、猛スピードで来る車とぶつかって、しかもそのまま何十メートルか引きづられて……イヤッいやだよ?お父さん!!!!!!
私はただ呆然とグシャグシャになってしまったお父さんとそのまま逃げていく車を見ているだけだった―――…。
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