禁酒禁煙

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どうも、六白です。 僕が酒と煙草を、自分に禁じた理由を、たまたま 書こうと、思い立ちました。 後に、兄弟分となる、男との出会いは 外せないでしょう。 僕は酒が入ると、必ず殴り合いの喧嘩をしていました。 それに付き合って、くれていたのが、兄弟分でした。 酒を飲むと、路上に駐輪している、チャリンコが どうしても気に入らず、片っ端から、持ち上げては 投げていた、危険な酔っ払いの僕、喧嘩になるのは 当然のことでした。 それを見ていた、筋者の兄弟分が、路上に自転車を 違法駐輪してる方が悪いと、僕と一緒になって 自転車を投げてくれて、仲良くなりました。 僕は酒を飲むと、極度に正義感が強くなる 酔っ払いだそうです。 ご迷惑をお掛けした皆様、本当にすいません。 そんな僕を面白がり、兄弟分の親分が、お前の名前は と聞いてきて、六白ですと返事をすると 六白、俺の若い衆になれと、言い出しました。 そんな根性は、ありませんと言ったら 根性なら俺がつけてやる、そう言われてしまいました。 親分の若い衆になるときは、自分から頭を下げて お願いしますと、頼みます。 そう言うと、そうかと言って、それ以上 若い衆になれとは、言いませんでした。 危ないところでした。 ある晩、僕の酒癖を知った上で、若頭が酒宴の席に 僕を招いてくれて、4人で飲んでいると、隣の席の グループが、何かを勘違いして、俺たちは本物の 筋者だからなと、よせば良いのに、聞こえる様に 話しを始めました。 不味いことに、巻き込まれそうだな。 ここは、若頭の組の縄張り、よせば良いのに、若頭を睨んでいる奴もいる。 抗争勃発、店の中で始まり、揉めていたが、表に出せと若頭が命令、本格的に店の外で始まり 多勢に無勢だったので、なぜか加勢していた僕でした。 ボコボコにしてやりました。 若頭が、道路に倒れている相手の、頭を踏んづけようとしていたので、抱きしめて止めましたが ちょっと遅く、ヤバい蹴りが入りました。 あぁ、死んじゃったなと、思いました。 パトカーのサイレンの音と、救急車のサイレンの音が近付き、ヤバい現場だったので逃げました。 相手のグループの人たちは、トラックの運転手で 筋者を語る輩たちでした。 相手に怪我人は出ましたが、重傷者は出ず ほっと、ため息をついた僕でした。 親分の計らいで、今回の喧嘩には、僕は関り合いが 無かったことになり、お咎めなしとなりました。 親分が、関係の無い六白に、加勢させるなと 怒鳴ったそうですが、誰かが、若頭の企業舎弟です と言ったらしく、その場は収まったそうです。 僕はそんなこと、ちっとも知りませんでした。 今回の抗争で、1人だけが責任を取ることになり、執行猶予が付かない実刑になりました。 それ以来、僕は、若頭の企業舎弟と位置付けられ 組員ではないが、若頭の舎弟と、認知されるよう になりました。 非常に不味い状態です。
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