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『六話:殺人鬼と現人神』
数日後、子の刻
ぴちょん、
ぴちょん、
「ん…なんの音だ…?」
大きな寝台の中、布団の塊が寝ぼけ眼をぐいぐい擦る。
ぴちょんっ
「外から聞こえる…?」
起き上がり、襖をそっと開くと庭の真ん中に水で出来た透明な鼠が跳ねていた。
「なななっ!!なんだお前!」
すぱん!と襖を開き下駄を引っ掛けて飛びかかるも、森の方へ素早く走り逃げる鼠。
「あっ、待てーー!!!」
からんころんからん…
森の奥の暗闇へ、足音が吸い込まれていった。
「この辺でしょうか…」
袂から一枚の紙を開く。
―王都近衛術士団団長菫様
私は貴方方の本当の目的を知っています。
特一級指名手配犯、赤星の龍の逮捕及び収監で御座いましょう。
ささやかながらこの道化師めがお手伝いします。
今晩子の刻、おひとりでこちらまでお越しください。
行けば全てが分かるでしょう。
道化師
(わざわざ我々の目的を見透かした上で一人での呼び出し…道化師なる人物……恐らく通り名でしょうが…何処で聞いたような…いえ、ここ数日快晴殿と朝日さんと村を見て回っても何の手掛かりも見つかりませんでした。少々危険ですが虎穴に入らずんば虎子を得ずといきましょう)
そのまま草をかき分け先を進む。
「っ!!」
瞬間、全身が矢に射られるような感覚。
「これは、」
身に刺さるような視線に息を詰まらせるも、目線の元へ足を進める。
独り、月明かりに照らされ、血塗れた小さな人影がこちらを睨んでいた。
「快晴殿とほど近い背、青みがかった月色の髪と薄灰色の瞳……貴方が、星辰殿ですね」
「赤星の龍と言えばいいだろ。僕を捕まえて殺しに来たくせに!くそ、あと帰るだけだったのにっ、なんで邪魔ばかり!!昴さんは何をしてるんだ!!」
ぐっと白刃を握り菫を射殺さんばかりに睨めつけるも、菫は静かに両手を上げた。
「…なんの真似だ」
「星辰殿、私は貴方と戦うつもりはありません」
「馬鹿にしてるの?」
「いいえ。私はただ、貴方と話がしたいのです」
「は、」
「貴方は確かに赤星の龍でしょう。貴方の殺気は最早子どもはおろか人ですらない、鬼神のそれです。私達は主上から、犯罪者専属とは言え千人殺しの咎を見過ごす事は出来ないと、王命で赤星の龍を捕縛しに来ました」
「だったら!」
「ですが、私は赤星の龍と対峙する前にまず星辰殿と話がしたい。最初に一目見た時からある違和感を思っていました。快晴殿と同い年と聞くにはあまりに痩身で、顔色も悪く隈も酷い。貴方は千人殺しの殺人鬼ではなく、哀れな糸吊り人形なのではないですか?」
「黙れ!!僕は僕の意思で勤めを果たしてるんだ!!脳無しなんかじゃない!!」
「貴方はまだ十歳です。貴方自身に意思があったとしても大人には子どもを正しく導く義務がある。貴方の両親はその義務を利益の為に放棄している。大人としてそれは罪なのです」
「父上と母上を悪く言うな!!僕は選ばれた特別な戦士だ!だから戦う、それだけだ!母上の邪魔をするなら誰だって殺してやる!!」
風の早さで切りかかる白刃を半身引いてさらりと躱す。
「子どもは親の道具では無い。貴方には貴方の人生がある。私はこの国の術士の頂点、近衛術士団団長。子どもが大人に食い潰されるのを見過ごす訳にはいきません」
「お前に何が分かる!!偽善者め、僕がいいと言ってるんだ!それの何が悪い!僕が母上にとって都合のいい道具でありたいんだ!!僕は母上の為に戦う!僕は!!!」
「そうでもしないと、愛して貰えないのですか」
「っ!!!」
足が縫いつけられたように、ビクッと静止した。
「確かに、私には分かりません。私には……両親の記憶がありません。どんな人だったのか、私は捨てられたのか、死別したのか、私を愛していたのか、何一つ知らない。親の愛の一欠片も知りません。けれど、それでいいと思っています」
はっと前を向き菫を見た。
「な、んで、」
「両親でなくとも、私を愛してくれる仲間達がいたから。体も動かない私の傍に寄って話を聞かせてくれたり、体を拭いてくれたり…両親と代わって有り余るだけの愛を貰ったから。私はそれで十分です。星辰殿、貴方には他に居ないのですか?貴方を愛してくれる誰かが」
「……居ないよ。母上しか居ない。母上だけだ。母上だけが、僕を愛してくれるはずだから」
俯いて泣き出す直前のような幼い顔に一歩進んで距離を縮めた。
「では、私が貴方を愛します」
「……え?」
ぽかん、と意表を突かれたように軽く顔を上げる。
「共に参りませんか?勿論赤星の龍としてではなく、星辰殿として。私だけではなく皆が貴方を受け入れるでしょう。保証します。そういう者が多いのです。新しい世界で新しい貴方になりませんか。どんな貴方でも私は必ず、貴方の味方になると誓いましょう」
強い意志の籠った瞳に俯き、おずおずと見上げた。
優しい顔にぎゅっと胸を握りしめる。
「……すみれ、どの…ぼくは、」
ガサガサガサ!!
「な、」
2人の視線の集まる先
「ご、めん。立ち聞きするつもりは無かったんだが、その、へんなねずみが、」
「快…晴……?」
一瞬で顔面蒼白となり、2人から距離をとるように二、三歩後ろへ下がった。
「なんで…?ここに、だって、快晴、」
「星辰殿!落ち着いて、」
「その、星辰…あの…着物、血が、」
「快晴だけには絶対バレちゃいけなかったのに!!!!」
「星辰殿!!」
恐怖に震え、弾かれたように身を翻し必死で逃げる。
しかし、
ドンッ!!
「んっ、」
「おっと悪いな」
何かにぶつかり、軽い体が跳ね返るも強い力で押さえつけられた。
「見つけたぜぇ?赤星の龍!!!」
「しまっ、星辰殿から離れなさい!」
「うるせぇ動くな!此奴がどうなってもいいのか!」
「っ!!」
背後で快晴の首に腕を回され、小さい体がつま先立ちで必死に腕を掴む。
「くっ、ぐるしぃっ」
辺りを見渡すといつの間にか武装した破落戸達に取り囲まれていた。
「ガキ共を殺されたくなかったら両手を上げろ!」
「くっ…」
しずしずと両手をあげる。
ちく、
「っ!」
首筋に刺すような痛みと共に何かが入ってくる感覚。
(これは、)
そのまま全身から力が抜け、ぐったりと地に臥した。
「菫殿!!菫殿に何をした!」
「即効性の筋弛緩剤さ。術士封じにはこれが一番ってな」
「つかお前、その赤い髪と青い瞳、日の現人神じゃね?!」
「マジかよ棚ぼたじゃねぇか!!」
「いたいっ、やめてっ」
顔を覗き込むように前髪を引っ張りあげた。
「っ!!快晴に手を出すな!!!」
地面に押し付けられ手足を拘束された星辰が怒気と殺気だけで体をあげる。
「うっせぇ、なっ!」
「うがぁっ!」
「せーしん!!」
地面に頭を数回叩きつけられ、静かに赤い海が広がった。
「お前にゃ千回殺しても殺したりねぇ恨みがあんだよ。丁度いい、ご主人様の前で死んだ方がマシだって言う目に合わせてやる。心配すんな、そう簡単に死なせやしねぇ。仲間全員分の無念と苦痛その身で味わってから逝けや!!連れてけ!そこの女もついでにな。現人神様は丁重に扱え、このガキ一人で一生遊べる金が手に入るんだからよぉ」
簀巻きにされた星辰と引きずられる菫が連れていかれる中、手首を縛られ押されるように着いていく。
(誰か…父上……!!)
祈るように目を瞑った。
―宮司執務室
「…?快晴?」
ふいと書類から目をあげ、机に飾られた絵姿と目が合う。
(紅輪…気の所為か…胸騒ぎがする。お前なら何か分かるだろうか……)
トントン、
絵姿を机に伏せ扉を見る。
「誰だ」
「夜分遅くに申し訳ありません」
静かに扉を開け結嗣が頭を下げた。
「何かあったのか」
「菫様をご存知ありませんか?少し前から姿が見えなくて」
「いや、見ていない」
「左様ですか…もしやと思い快晴殿の部屋も行ったのですが、今日はお部屋でお休みではないようで…」
「何だと?!」
「えっ?」
「快晴は三時間前も前に自室の寝台へ寝かしつけたはずだ!」
「そんな、じゃあ快晴殿も」
「くっ…いくぞ!!」
「はい!!」
ピシャリ、音を立てて扉を閉めた。
「いやぁぁっ!!!」
森の中に隠れるように佇む小さな小屋から悲鳴が響きわった。
「うるせぇな聞こえんだろうが」
「あぐっ!」
寝台の上に縛りつけられた小さな体が跳ねあげる。
「意外と余裕そうだな?薬足すか」
「もうむりぃっ!!おかしくなるからぁ!!」
「十分イカれてんだろお前」
「やあぁぁっ…」
寝台の目前に置かれた椅子へ縛り付けられた小さな手が、強く握り込まれて血を滲ませる。
「もう…いい加減しろよ!!お前たち大人が寄って集って子ども虐めて恥ずかしくないのか!!」
「こんくらい序の口だろ。下手に切り刻んであっという間に死なれてもつまんねぇからな。刻む前にぶっ壊してやる」
「んあぁっ!」
「やめろ!!子どもだぞ?!可笑しいのはお前達だろ!!」
寝台の端に溜まる注射器に反射時に声を上げた。
「流石は現人神様お綺麗ですねぇ。当然の報いだろうが。お前の犬が何してきたか知らないとは言わせないぜ?」
「へ……何って、星辰がなにしたっていうんだよ…」
自信なさげに不安そうな顔に男達の顔が侮蔑で歪む。
「マジで知らねぇの?!いいねぇ守られる側って。じゃあ教えてやるよ、此奴はお前を狙ってアホみたいに集まる犯罪者を全員殺しまくってたんだよ。返り血で赤く染る夜の一番星、ついた字名が殺人鬼赤星の龍ってな。お前まじでなんも知らねぇの?」
「星辰が……千人殺し……?……そんな……しらな、かった」
衝撃とともにぐらぐらと視界が揺れぐったりと目線を落とした。
「いいねぇ後生大事にお守りされて。その結果がこのザマってワケだけどな。ま、売られる前に飼い犬が壊れるところまで見ていけや」
「いやぁぁっ!!」
「っ!!星辰!!」
男達に手を替え品を替え体を弄り回され、過呼吸気味に体を震わせた。
「いい、加減に、しなさい。未成年の、虐待は、重罪、ですよ」
「菫殿!」
端に転がされ辛うじて体を起こした菫が脂汗を流しながら鋭く睨む。
「オネエチャンまだ喋れんの?すごいねぇ」
「うぐっ、」
「さっさと寝てろ。アンタ適当に売ってやるからよ」
「やめろ!!星辰にも菫殿にも手を出すな!やるなら俺にしろ!!」
「ひゅーかっこいー。でも現人神様は貴重な商品ですから。黙って見てな」
「んんっ!」
口に手ぬぐいをかけられ、声が封じられる。
視界の端で菫が血を流してぐったりと倒れ、部屋の中に下卑た男性の声と星辰の嬌声とも悲鳴ともつかない声だけが響いた。
「いやっ、いやっ、さわらないでぇっ」
「お前コッチイけるだろ。さすが赤星の龍、男娼の真似事くらいしてたんじゃねぇの?」
「あぁぁぁぁ〜〜〜」
「良がってる暇あったらもうちょっと楽しませろよ」
「ううぅぅぅ」
「クスリ効きすぎじゃね?もう一本入れてみようぜ」
「やぁぁ、おくすり、やらぁ」
ボロボロと涙をこぼす星辰にぐっと歯を食いしばる。
―なんで星辰ばっかこんな目にあわないといけないんだ!!星辰は悪くないだろ!!だって、
「はふっ、はぁぁっ、あぁぁっ」
「とろっとろ。かぁわいい〜ほらもっとしめろよ」
―だって俺を守る為だったんだろ!!じゃあ俺のせいじゃないか!!俺なんも知らないで能天気に守られっぱなしで、親友の事さえなんにも知らなかった!!
「あー、あーー」
「反応薄くなってきた?刺激足りねぇ?ちょっと腹殴れよ」
「おらよっ」
「おえっ、」
歯を食いしばる快晴の手ぬぐいが炎で燃え尽きるも、気付くものは誰もいない。
「何が現人神だ…何が祝福の太陽だ、親友一人救えない、こんな俺が神であって良いはずがない!!」
「っ!!なんだ急に?!」
火のついた青空色の瞳がまっすぐ見据える。
「お前達、許さないからな」
瞬間。
ゴウッ!!!!
朱色の炎が星辰と菫を避けて部屋一帯に広がった。
驚いた様にこちらをむいた表情のまま男達が一瞬で骨になり、次の瞬間灰と化す。
瞬く間に広がり、燃やして、灰へと消えた。
「星辰!!!」
走って駆け寄り体を揺するも、ぼんやり虚ろな瞳で空を眺めぐったりしている。
「星辰っ、星辰っ……ごめんな、俺なんも知らなくて、全部お前に押し付けて」
冷たい体をぎゅっと抱き締めた。
遠くから声が聞こえる。
「快晴ー!!」
「菫様ぁ!!」
ほっと力が抜けて、星辰をだきしめたまま倒れ込んだ。
翌日
「星辰、ご飯持ってきたよ〜」
社殿内の一室。
「朝日ありがとう!星辰、朝日がご飯もってきてくれたぞー」
寝台の上、ぼんやりと体を起こして虚空を眺める星辰の冷たい手を握った。
「じゃーん、卵粥!お母さん特製〜おいしい、」
「…いらない」
ため息のような声が漏れる。
「なんにも…いらない…」
「星辰…」
「星辰、陽菜の美味しいご飯だから。ちょっとだけ食べよう、な?」
どこを見ているのか分からないどろりと黒く濁った瞳を何とか温めるようにぎゅっと抱きしめた。
「もう、いい」
「星辰、」
「もういい、もういいんだ…快晴にだけは、知られちゃいけなかったのに、母上の命令に背いて、快晴を危ない目にあわせた。もうきっと、母上から捨てられた。母上からの期待が……僕の全てだったのに」
ぽろぽろと黒い瞳から感情がこぼれ落ちる。
「そんな、」
気遣わしげに言葉を見つけられない朝日の隣で、熱が伝わるよう再び抱きしめた。
「星辰、ごめんな」
「……なにが」
「俺のせいなのに、何もかもお前に押し付けて…お前を真っ黒にしながら俺一人綺麗なものだけみて生きてた」
「だって、快晴は現人神だから」
「違う」
「……え?」
一瞬驚きのあまり涙がとまり、青空色と目があう。
「違う。違うよ。こんなの現人神なんかじゃない。現人神は皆を幸せにするんだ。親友一人救えない様なやつは現人神なんかじゃない」
「でも……」
「俺はただの人だった。なんにも知らない、なんにも出来ない弱いだけの十歳の子どもだ。だから星辰、俺強くなるよ。人として人一倍努力してお前を守る。お前の体も心も全部。そんで俺が星辰を愛するよ」
「なに、言って」
慈愛に満ちた笑みを浮かべ、凍りついた体を包むようにぎゅっぎゅっと抱きしめる。
「星辰の愛はきっと大きいんだ。俺の事も烏夜の事も皆の事いっぱい愛してるんだよ。だって俺お前に愛されて幸せだもん。でも返ってこないのって辛いよな。だから俺が星辰を愛すよ。俺一人分じゃなくて星辰の愛全部。星辰の心が満たせれて、腹いっぱいだっからもうやめてくれっていうまで、お前の心全部、俺で埋めてみせる」
「ほん、とぉに?」
胸の中から潤んだ声が響いた
「あぁ、約束だ。おれはどんなお前も受け入れて許す。誰より愛すよ。今の俺に出来るのはそれだけだから…だからさ、頼むから死なないでくれ。今の俺に…夜闇は潰せない。きっと星辰の地獄はまだ続く。けど俺はいつだって星辰の為の蜘蛛の糸だから」
「うん……ありがとう、かいせぇ」
強く抱き合う二人の中にどん、と軽い衝撃が走る。
「私も忘れないでよ!!!」
「朝日」
「快晴から全部聞いた!!私だって星辰も快晴も大好きなんだからね!二人が抱き合って地獄の底まで落ちないように私がいつだって引っ張っててあげるんだから!私は、朝日はいつだって!夜に光を連れてくるんだから!」
「おう!頼んだぞ朝日!」
「任せなさい!」
笑い合う太陽を腕の中から目を細める。
「眩しいな、僕の太陽は」
「当たり前でしょ!」
「でもきっと、夜は星辰が俺たちを照らしてくれるさ」
「そうかな…そんな日が、来ればいいな…」
「来ますよ、直ぐに」
「「っ!!」」
声の方へ振り向くと戸をコンコン、と叩く菫が立っていた。
「菫様!!もう大丈夫なんですか?!」
「えぇ、金鏡様から頂いた解毒剤ですっかり。お粥美味しかったですとお母様にお伝えください」
「はい!」
そのまま朝日が席を譲り、菫が枕元に坐す。
「あの…怪我、」
「私の傷は大した事ありませんよ。…まだ顔色がよくありませんね。元々の睡眠不足もあるでしょうが、よく休んでください」
「……はい。それで、あの、僕の、」
「今日はこれだけ持ってきました」
菫色の封筒を快晴と星辰に手渡した。
「俺も貰っていいのか?」
「勿論です」
「これは?」
「これは私への連絡手段です」
「王都近衛術士団団長直通…?!それって、」
術士の頂点とされる王都近衛術士団団長は多忙を極めると言われ、直通の連絡は非常な難しい。
故に個人的に許された者のみが特殊な形態を持つ直通連絡手段を知り得ることが出来る。当然、手にできる者は人の指より少ないと言われている。
「大事にして下さい。そして、何かあったら必ず教えてください。私は必ずお二人の力になると誓いましょう」
きゅっと封筒を握って胸に当てる。
「ありがとう、ございます」
「いえ、私にできるのはこれくらいですから」
顔を上げると、三人が優しい顔でこちらを見ている。
この感情はなんというのか、まだ分からないけれど胸が苦しくて薄灰色の月からぽろぽろと感情が零れ落ちた。
――さようなら、ありがとう、もう二度と会うこともない人よ。
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