星が舞うような月夜には

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なんにもしなくても 世界ってやつはまわっていく 知ってるさ それでも 今日を頑張ったなら あしたはもっと 素敵な日がくるだなんて 散らばる星空に 物憂げに手をのばす僕がいる 手のひらを拡げてみても なにもつかめない? どうだろうな ふれる風がすり抜けながらも 確かに手のひらのなかに 僕のてのひらにふれていく ひろげなければ ふれられる感覚など 知らぬまま生きていく 並んで歩くには 君の居場所が遠くて 並んで想うには 時に自信がなくなって 並んで笑うのは 繋がった瞬間できたりして 僕の生きる意味に きみがなることはない 君が生きる意味に ぼくがなってほしくはない ふたりとも違うから 座ったり泣いたり笑ったり 好きな感じで 今日も地球が勝手にまわる 世界のなかで共に生きている 一番になりたいのは本当だ 一番に想っているのも本気だ それでも たまに重なりあう景色や ちがう景色をもちよって 僕の輪郭がきみにふれる距離で 君の髪が 僕の輪郭をくすぐるように そんな瞬間があるから 幸せを感じるんだ 満たしきれない想いを 月夜に浮かべながら 満ち欠けしていくように ぼくは 君への想いを謳う 三日月の夜には きみを かわいい三日月に座らせて 特等席で星を眺めている姿を みあげさせて 満月の夜には ふたりで手をとりあって あの一番輝く金星をみながら あしたの話をしよう はんぶんこの月夜は ケンカでもしてみようか あちらとこちらに座り そして 手をのばすから どうか 拗ねた顔でいいから 手を繋いで仲直りしよう ひとつだけの想いだから ふたりでつくる想いが いとおしい つまんないことで 焼きもちを妬いては じたばたする君をみて 僕は焼きもちを 妬かないふりをしながら きみをそっと眺めてる 強く手をつなぐと君が 息苦しくなるだろうから 君がくれた世界は いまでも鮮明で 胸が高鳴って僕を目覚めさせる どっかのヒロインのように 髪を結ぼうとする君が いとおしい 君は僕に恋い焦がれて わたしばっかり 大好きだなんて じたばたして言うから すこし困ってしまうんだよ 手をのばして きみにふれられたら いいのにな 僕が君の名前を呼ぶだけで 好きだという言葉以上に きみが喜ぶから 名前を呼ぶだけで気恥ずかしい 僕にはなにができる? 名前をよぶだけじゃない 君の不器用にうごく姿を 頬杖つきながら すぐに手をのばせる 距離でいつまでもいられたなら これからそうなれたなら 僕が謳うこえは さわがしく動く君には きこえてなさそうで 不意に笑ってしまいそうになる 知らないままでいていいよ 謳えなくなるまでうたうよ 聴いてなさそうで 謳うのをやめた途端に 元気がなくなり不安がる 不思議なきみにむけて 今日は星空さえも きみと同じように 舞うように輝く ぼくは月夜のしたで 頬杖つきながら きみを想っていていいかな きみは僕のせなかを 優しくつよくおしながら 支えてくれる魔法使い 僕にだけつかえる 魔法をみせていて ときには 泣いて 笑って 拗ねて それでも いつも近くにいるように この無数の星に なんとなく願うよ どんなときも 輝けますように 分厚い雲でみえない日も きっと輝くように 走り回るきみを ぼくは想像して ふわりと笑っていいかな ほおっておけない君へ ほおっておけない あなたへ。
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